マブチ国際育英財団は、財団創設者である馬渕隆一の「経済格差から生じる教育機会の格差解消こそが人類発展の基礎」と言う理念に基づいて、2005年3月に設立された奨学財団で、向学心に溢れながらも、経済的な事情で勉学を続けることが困難な若者たちの夢への扉を開く、お手伝いをさせていただいております。

お陰様で2020年3月をもちまして設立15年周年を迎えることができました。これもひとえに多くの皆様のご支援、ご協力の賜物と心から感謝いたしております。これまでの15年間で、延べ19か国、300名を超える奨学生が当財団から巣立ち、国内外を問わず幅広い分野で活躍しております。そして、現在は毎年約100名の学生への奨学金給付を継続するほかに、2011年には新たな奨学金制度として「貸与型還流式の奨学基金」を設立、それぞれの母国に止まって勉学を続ける学生を支援しています。現在、ベトナム、モンゴル、カンボジアの3か国において毎年300名を超える学生がこの奨学金を利用しております。

ところで、多様性を許容してきた国際社会においては、国や地域の垣根を越えた社会的・経済的な繋がりが複雑に絡み合い、一国だけの力では解決できないような問題が数多く存在します。最近の様々な出来事は、あらゆる面においてのルールの見直しが必要であることを示唆しているようにも思えます。奨学生諸君には、こうしたことを十分認識したうえで、いかに生き、いかに仕事をし、活躍するかを考えて貰いたいと思います。ITや環境保全、新しい技術開発、医療や生命にかかわる研究、更には国際社会を支える新たな仕組みや制度的な枠組みづくりなど、これからの若者に期待されることは山のようにあります。奨学生諸君には、こうしたことの十分な自覚を持って、勉学に打ち込み、充実した学生生活を送って欲しいと願っています。

マブチ国際育英財団は、これからも創設者馬渕隆一の「財団設立の志」を受け継ぎ、奨学生の多くが人々から敬慕される人間力を備えた人間に成長できるよう、できるだけのサポートを行なっていくつもりです。今後とも当財団の事業に対する関係各位の倍旧のご支援、ご指導を賜わりますようお願い申し上げます。

 

2020年4月1日

公益財団法人 マブチ国際育英財団

理事長 亀 井 愼 二